
21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落。前日比20銭円安・ドル高の1ドル=94円35~45銭で終えた。東京市場から円買い・ドル売りが進んだ流れを引き継いで93円台に上昇して始まった。一時は93円42銭と1カ月ぶりの高値を付ける場面があった。ただ、米住宅指標が大きく改善したことをきっかけに、一転して円は売り優勢に転じた。
7月の米中古住宅販売件数は年率換算で前月比7.2%増の524万戸と、4カ月連続でプラスとなった。前年同月比では3年8カ月ぶりにプラスに転じた。米住宅市場の底入れが意識され、円売り・ドル買いの流れが強まった。住宅指標をきっかけに米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大が意識されたことも円売り・ドル買い要因となった。円は一時94円72銭まで売られた。
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が同日講演し、「経済活動は米国内外ともに安定の兆しがみられる」と指摘。短期的な回復見通しは良好との認識を示した。投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円は相対的に金利の高いユーロなどに対して軟調となり、対ドルでも円の重荷になった。ただ、週末とあって取引終了にかけては持ち高調整の円買い・ドル売りが入り、円はやや下げ渋った。
円は対ユーロで続落。前日比1円ちょうど円安・ユーロ高の1ユーロ=135円20~30銭で終えた。金融情報会社マークイットがまとめた8月のユーロ圏の製造業とサービス業の購買担当者景気指数(PMI)が前月から上昇し、米住宅指標も改善した。世界的な景気底入れ観測を背景に低金利の円を売って高金利のユーロを買う動きが優勢になった。
ユーロは対ドルで4日続伸。前日終値の1ユーロ=1.42ドル台半ばから1.43ドル台前半に水準を切り上げた。欧米の経済指標が強含んだことを受け相対的に金利の高いユーロを選好する動きが広がった。ユーロは一時1.4377ドルまで上昇し、約2週間ぶりの高値を付けた。安値は1.4276ドルだった。
「NIKKEIマネー&マーケット」